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㊗️ 東京決めた3選手!代表内定までの道のり

MAMOが応援している3人のレスリング選手が見事オリンピック出場を決めました!

感無量、この言葉につきます。もちろん実力は申し分ない3選手ですが、なによりMAMOが一番大切にしている「正々堂々の美意識」をレスリングという厳しい舞台を通して体現されてる方々だと、昔から思っていました。関わっているだけで勇気がもらえる。本当にそんなみなさんです。

どの階級も一筋縄ではいかなかった今回の代表予選。やはり4年に一度のオリンピックは別格なのでしょうか。誰もが死に物狂いで挑戦してくる舞台だけあって国内外で熾烈な代表権獲得争いが行われました。その都度、応援しているこちら側がバクバク緊張してしまいました。

さて、そんな熾烈な代表争いを見事くぐり抜けた3選手の、代表権獲得までの道のりを記載していきたいと思います。つどつどMAMO目線のコメント入りますがご容赦願います。

須崎優衣 選手(早稲田大学) / 女子フリースタイル50kg級代表

過去2大会連続で世界選手権を優勝している須崎優衣選手。世界での実力は十分の須崎選手でしたが、国内予選で強敵入江ゆき選手にまさかの敗戦(2019年世界選手権代表プレーオフ)。そのまま入江選手が2019年世界選手権で代表権(3位以内)を獲得すれば東京の夢は途絶えてしまうところでした。

(写真:引用元 日本レスリング協会)しかし、入江選手が世界選手権でまさかの中国代表選手に不覚をとり再び国内予選にもつれ込みます。そして、オリンピックアジア予選代表をかけた2019年全日本選手権の決勝で、再び両者相見えることになります。日本中大注目の一戦となりましたが、そこでは須崎選手が、力強く、しっかりと入江選手にリベンジを果たしました。

海外に出てしまえば無敵の須崎選手です。そのままアジア予選で全試合テクニカルフォール勝ちで優勝を飾って見事代表権獲得!須崎選手はオリンピック金メダルにもっとも近い選手と言われています。初出場、初優勝に期待がかかります。

その分、たくさんのプレッシャーもあるかと思いますがオリンピック本番でものびのびと試合を楽しんでいただきたいです。レスリングを楽しんでいる時の彼女はまさに無敵。応援していて気持ちよすぎますね!元気一杯で愛嬌抜群の須崎選手は人気者になること間違いなし。みなさん要チェックです!(写真:引用元 日本レスリング協会

<東京オリンピック代表内定までの軌跡>
●天皇杯2018年全日本選手権 棄権(入江選手が優勝)

●明治杯2019年全日本選抜選手権 優勝
●2019年世界選手権代表プレーオフ(天皇杯と明治杯の勝者の決戦) 入江選手に敗れる
●<入江選手 2019年世界選手権 8位(代表権、代表枠獲得ならず)>
●2019年天皇杯全日本選手権 優勝(決勝で入江選手に勝利/アジア予選代表権獲得)
●2021年東京五輪アジア予選 優勝(東京五輪代表決定!)


高谷惣亮 選手(ALSOK) / 男子フリースタイル86kg級代表

10年以上にわたって男子フリースタイルの日本代表キャプテンを務める高谷惣亮選手。彼にとっては東京は3大会目の五輪出場になります。しかも、前回までは74kg級の第一線をはりつづけていましたが、今回から86kg級に階級を上げての挑戦。それを成し遂げてしまったのですからちょっと異次元です。

(写真:引用元 日本レスリング協会)しかしながら、そんな高谷選手も一筋縄ではいきませんでした。国内では無敵を誇りましたが、苦戦をしいたのは海外での代表枠獲得。世界予選第一弾の2019年世界選手権では10位という結果におわり代表枠獲得を逃します。

そして新型コロナウイルス蔓延により約1年半延期されたのち開催されたアジア予選(2021年4月)では、あと1勝で出場枠獲得の準決勝で中国代表選手に逆転負け。実力ではあきらかに高谷選手が上手と見えた勝負でしたが…  ここでもオリンピックの魔物が牙を向きます。

そしてラストチャンスとなった2021年5月世界最終予選。5年前のリオデジャネイロ五輪予選では日本選手でここを突破した選手はいません。世界予選はとんでもなく狭き門といわれています。

しかし、さすがは孤高の天才。3回戦を難なく勝ち抜き準決勝でポーランド選手を下して、ついに2位以内に与えられる出場枠を獲得しました!(決勝は不戦勝で優勝)同時に代表内定!

今回のアジア予選、世界最終予選で86kg級での実力を十分に見せつけましたね。金メダルに期待大の日本代表キャプテンをみなさん応援してください!(写真:引用元 日本レスリング協会

<東京オリンピック代表内定までの軌跡>
●天皇杯2018年全日本選手権 優勝

●明治杯2019年全日本選抜選手権 優勝(天皇杯優勝と合わせて、世界選手権代表内定)
●2019年世界選手権 10位(代表権、代表枠獲得ならず)
●2019年天皇杯全日本選手権 優勝(アジア予選代表権獲得)
●2021年東京五輪アジア予選 3位(2位以上が代表権獲得、準決勝で敗れる)
●2021年東京五輪世界最終予選 優勝(東京五輪代表決定!)


高橋侑希 選手(山梨学院大学職員) / 男子フリースタイル57kg級代表

(写真:引用元 日本レスリング協会)5年前リオデジャネイロ五輪を惜しくも逃してしまった高橋侑希選手。しかし、そこからフリースタイル57kgでは高橋一強時代がはじまります。2016年の天皇杯から国内負けなし。2019年のオリンピック予選をかねた世界選手権代表権も獲得し、ここで切符を獲得してくるものと誰もが思っていました。しかし、2019年世界選手権は10位におわり代表権獲得ならず。再び国内予選に引きずり降ろされます。

そこで現れたのがリオデジャネイロ五輪銀メダリストの樋口黎選手でした。東京五輪は65kg級で挑戦していて、プレーオフまでもつれるも惜しくも乙黒拓斗選手(2018年世界チャンピオン)に破れ代表を逃した樋口選手。そこから大減量のすえ57kg級にエントリー。だれが予想したでしょうか… そして、アジア予選をかけた2019年全日本選手権決勝で樋口選手が高橋選手を打ち破ります。5年前のリオ五輪でも樋口選手に代表権を奪われた高橋選手に再び暗雲がたちこめました。

しかし、アジア予選で樋口選手が計量失格をしたことで再び高橋選手に世界最終予選のチャンスが巡ってきます。

ここからがすごかった!難関といわれる世界最終予選を高谷選手とそろって優勝でかざり堂々の凱旋帰国。6月12日に行われた樋口選手とのプレーオフをきっちり勝利でかざり、大逆転で代表内定を決めました!

ジュニア時代から超エリート選手であった高橋選手ですが、今回が初出場です。真摯にレスリングに向き合う姿勢、それから奥様を大切にする姿がかっこよすぎる高橋選手。ちびっこの奥様方を中心に根強いファンがいます。2017年の世界チャンピオンであり、実力的に金メダルの可能性十分にあります!みなさん、この男必見です!(写真:引用元 日本レスリング協会

<東京オリンピック代表内定までの軌跡>
●2018天皇杯年全日本選手権 優勝

●2019明治杯年全日本選抜選手権 優勝(天皇杯優勝と合わせて、世界選手権代表内定)
●2019年世界選手権 10位(代表権、代表枠獲得ならず)
●2019年天皇杯全日本選手権 2位(樋口黎選手に決勝で敗れアジア予選代表権獲得ならず)
●2020年天皇杯全日本選手権 優勝(アジア予選代表権には絡まない大会)

●<樋口選手 2021年東京五輪アジア予選 計量失格(協会判断で世界最終予選は高橋選手が派遣されることが決定)>
●2021年東京五輪世界最終予選 優勝(東京五輪日本出場枠獲得)
●2021年東京五輪代表プレーオフ 樋口選手に勝利(東京五輪代表決定!)


今振り返っても、3選手それぞれ本当に厳しい勝負をくぐり抜けて代表権を勝ち取ったことが思い出されます。ここで記載したことなんて本当に一握り。もっともっと見えないところでの葛藤があったことでしょう。

そしてもちろん、今回破れてしまった選手もとても素晴らしい選手。才能もあり、努力もされてきた。しかし、それでもオリンピックに出場できるのはたった一人なんですね。須崎選手、高谷選手、高橋選手は強いだけではなく、器も大きな方々。切磋琢磨してきた選手のエネルギーをもぐっと受け止めて、世界で戦ってくれることと思います。そういう選手だから応援していたいと思えるんですよね。

それから、未だ新型コロナウイルスの収束が見られない日本での東京五輪開催が危ぶまれています。そのなかで気持ちを維持し続けるのは大変なことです。せっかくの記念すべき母国開催なのに、望まれない大会になってしまうことほど悲しいものはないですね。

残り1ヶ月と少しになりました。少しでも選手が気持ちよく大会に出場できるよう、金メダルを目指せるよう、精一杯の応援を届けていただけませんか。これはMAMOからのお願いです。

こちらの記事を見られたみなさん。ぜひ、レスリング日本代表の応援をよろしくお願いいたします!

Instagramで写真たくさんUPしてるので、ぜひ覗いてくださ〜い。

それでは。